アイドルは代名詞を避ける
アイドルには全然詳しくないんですが、AKB48とか欅坂46の人たちがテレビに出てしゃべってるのを見ると、会話の中で不自然なほどに自分たちのグループ名を呼ぶ印象があって。
どういうことかというと、例えば極端な話ですが、
「AKB48の○○です。私たち、昨日海で撮影したんですよ。□□ちゃんは泳ぐのが苦手なんですが...」
っていう説明をするとして、
「AKB48の○○です。昨日、AKB48のメンバーで海に行って撮影したんですよ。□□ちゃんはAKB48のメンバーの中でも泳ぐのが苦手で...」
ぐらいの勢いで、話の中にグループ名を無理やり盛り込んでくるんです。複数人で順番に自己紹介するときも必ず、
「AKB48、チームXの○○です」
「AKB48、チームXの□□です」
「AKB48、チームXの△△です」
といった具合に、所属名を省略しない。
秋元康氏なんて業界のど真ん中に何十年もいると思うので、プロデュース業に関しては手練手管の限りを尽くした緻密な計算があるはずで、これ、間違いなくそういう風に教育されてるはず。
テレビをつけっぱなしにしている人は多そうなので、音であれば画面を見ていない人にも聞かせられるため、とにかく耳に残ることが重要だと思われる。選挙カーが候補者の名前をひたすら連呼するように、興味がない人でも、とにかく名前が耳に残るように、何度でも名前を呼ぶ。私、AKB48に全然興味はないのに、なぜか何人かは名前を覚えてしまっているし。
それはまあそれとして良いんだけど、なんとかこの技術を庶民の社会生活に応用できないかと考えた。
一般人のケース
目的
- 職場などで引き立てたい同僚や部下や上司がいる
- 自分たちの組織をアピールしたい
場面
- 目上の人物との会話
- 大勢の前でのプレゼンテーション
- ドキュメント、プレゼン資料
などで、代名詞を避け、その引き立てたい固有名詞を極端に不自然にならない程度に盛り込む。固有名詞をより印象づけて、相手の潜在意識に働きかける🤤
例
👍「この資料は同じ□□プロジェクトのメンバーの○○が作りました。○○によると、ここの計画は...です。□□プロジェクトとしては、次の計画は...」
👎「この資料は同じプロジェクトのメンバーが作りました。ここの計画は...です。我々としては、次の計画は...」
まあ
この程度のことは口が上手い人や営業の人なんかは無意識にやってそうだし、そういう系の本に普通に書いてそうですね。
初対面の人や仲良くなりたい人と話すときに、相手の名前を呼んでから話しはじめるのが良かったりするのに似ている。相手が初対面の場合、相手の名前を覚えやすくもなる。これをテーマにひたすら掘り下げるとまた新書1冊出せそうです。